走るブルーバイオ
サイズ:バチカン下より 5.0cm
重さ:27.0g
特徴:バイオタイト(?)、緑泥石、ファントム
産地:ダディン地区ガネーシュヒマール山ラパ地域マンゲルマグリン鉱産
銀タイプ:マントラ(真言)デザイン
スパイキーのお勧め度:★★★★
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビのヒマラヤ水晶の解説と用語解説もご覧ください。
※お勧め度★はグレード表記ではございません。 詳しくは左側ナビのお勧め☆についてもご参照ください。
【 スパイキー解説 】
スパイキーパサル入魂の作、マントラ(真言)トップデザインです。 インド・ネパール・チベットの雑貨や細工で「オムマニペメフム」というサンスクリット語で経文の刻まれたアクセサリーや雑貨を目にすることは多いかと思いますが、スパイキーは何処にでもあるものは作りません。 こちらはランジャナ文字というチベット語系に属する文字で書かれた「オムマニペメフム」なのです。 このランジャナ文字はネワール族という族の言葉ですが、現在では話し言葉は生きておりますが、読み書きできる人間はほとんどおりません。 存亡が危ぶまれる言葉の一つですが、そんな民族の文化と歴史の詰まった文字をペンダントのデザインにしました。 こちらの文字は何とすべて手彫りです。 一つ一つの文字を透かし彫りの技法で彫りだしているのです(ネワールの銀細工師も文字は書けないので、書物から文字を書き写ししております) なんという技術でしょうか。 非常に手が込んでおり、時間の掛かる作業ですので工賃も高いです。 また、マントラトップには大きな原石を使用することが多いので、使用する銀もおのずと多くなります。 通常のペンダントよりも少々お値段が高いのですが、技術料だと思ってご理解頂けると幸いです。 ペンダントとしても物凄く格好良いです。
こちらも行っといた方がいいですよねぇ。 なんとブルーのバイオタイト(恐らく) 斜めに青いラインが走っているのがわかるでしょうか。 蛍光青緑色といいましょうか。 なかなか見られないタイプの内包物色です。 これは恐らく銅の成分を多く含んだ雲母だと思われます(以前にティプリン地域で同様の色のバイオタイトが産出しました) それがクラックを登るように浸透してこのような形状になったと推測しております。 よく見るとラインの中には自形らしき形を保った雲母もみられます。 これは不思議だ。 そしてハイライトはそこだけではないのです。 ポイント面には緑泥石が集まっておりますが、それが山なりに見えます。 ポイントの形状に沿っているようにも見えるのでこれはファントムと考えて良いのでしょう。 ファントムの下に走る青いライン…なんだか物語が浮かんできそうな素晴らしい一本です。 大きいですから着けたときの重量感も激しいですよ。
【 3つのマイナス要素 】
‐表面にクラックからの亀裂で少しだけ欠けている部分がございます。