別格
サイズ:バチカン下より 2.2cm
重さ:4.3g
特徴:アクアマリンカット加工
産地:タプレジュン地区カンチェンジュンガ山イカブサンサブ地域産
銀タイプ:透かし彫り(ジャリ)デザイン
スパイキーのお勧め度:★★★★
※アクアマリンに関する記述は左側ナビのその他ヒマラヤ産天然石の解説にございます。
【 スパイキー解説 】
ヒマラヤのアクアマリン…その響きだけで心地よいです。 良いものは超高額となり、実はヨーロッパでも蒐集家の間では大人気です。 しかし中クラスの質のものになると以前より若干値段が下がっております。これは鉱山が広がった(鉱脈が発見された)ためだと思われます。 最近ではヒャクレイ地域での採掘も聞かれますが、真相のほどはわかりません。 産出量の少なさに採掘の困難さも加わり、相変わらず希少な事には変わりありません。 結晶が綺麗なものは当然削ることもありませんので、カットに回すことのできるアクアマリンは少ないといえるでしょう。 稀にこのように削れますが、丸玉にもなれば本当に少しずつしか削れませんので、本当にヒマラヤ産だと思われるものであれば手に入れておいて損はないでしょう。
※ヒマラヤ産アクアマリンにはグレード表記を設けておりません。 産出量も圧倒的に少ない為、例が少ないということと多くの未確認情報がありますので、グレードの判別が困難です。 しかし単純に1.天然で色が濃い、2.透明度・透過性が高い、3.綺麗な6柱結晶であるほど良いものだとお考えください。 また現地でも産地により値段に差があるようですので(特にカンチェンクロス入りの産地は非常に高額)、そのあたりも要調査事項となっております。
何と!削ってみたらキャッツだったというラッキーアクアマリンです。 これを削る際は私も現地のカット工房におりましたが、結晶自体はキャッツが入りやすいミルキー色でもなかったのでなかなか驚きました。 しかもここまで綺麗にアクアキャッツがみられるものは極稀であり、それがヒマラヤ産という事にはなかなかの価値を見いだせるでしょう。 しかも裏話ですが、アクアキャッツとしてではなく、アクアマリンとして原石を仕入れているのでお値段も少しお安めに設定できたのです。 ちなみにアクアマリンは結晶と平行にチューブ状のインクルージョンが生成しやすい為、このように光を反射したシャトーヤンシー効果が現れます。 よく縦に走る繊維状組織による光の反射のアクアマリンもアクアキャッツと呼ばれておりますが、厳密にはインクルージョンによるキャッツアイ効果でなければキャッツアイではありません。 このアクアキャッツはもちろんインクルージョンによるキャッツです。
これは別格!同じ原石から出来ているとはいえ、こんなにも透明でキャッツ効果が強い部分が抜き出せてしまうなんて奇跡です。キャッツアイ効果は内包物によるものですので、当然のことながら内包物が増えるほどキャッツが強くなります。 つまりは、不透明なものほどキャッツが強くなり、透明なほどキャッツは薄くなるというジレンマがあるのです。 ところが!稀にこのように2物を与えられたものがあったりするのです。 見て下さい、このプルンプルンの透明感かつ見事なシャトーヤンシー(キャッツアイ)効果。 なんとなく見えるキャッツアイとは違い、透明なカボションの中央に複数本のキャッツ線がくっきりと見られます。 しかも内部クラックや白靄も極端に少ないではありませんか。 これはまさに別格、即ゲットをお勧めします。
【 3つのマイナス要素 】
‐目立つマイナス点は特に無し。