ラムジュン・ラルケイ産ゴールデンヒーラー
サイズ:約7.0cm x 5.0cmx奥行3.0cm
重さ: 66.0g
特徴:コーティング水晶・ゴールデンヒーラー(鉄やマンガン等の皮膜)、虹、黒い点状の付着鉱物、クラスター
産地:アンナプルナ地区ラムジュン・ラルケイ地域
グラム辺り:210円
スパイキーのお勧め度:★★★
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビのヒマラヤ水晶の解説と用語解説もご覧ください。
※お勧め度★はグレード表記ではございません。 詳しくは左側ナビのお勧め☆についてもご参照ください。
【 スパイキー解説 】
お待たせしました、新産地。 旧別館のように「新産地・レア産地」のみを独立して切り離しました。 何故なら最近はやたらと「新しい」産地の水晶が多いからです。 もちろん真雁のほどはわかりませんが…いずれにせよ最近は水晶の出る地域で採掘が活発なのは明らかです。 こちらのゴールデンヒーラータイプはアンナプルナ山域に属するラムジュンという地区からやってきます(村人の話では山の名前は「ラルケイ」だそうですが、現在調査中です) 実は数年前から産出が確認されておりましたが、近年規模が拡大したようです。 この黄色のボディ、そして表面に浮かぶ虹。 この現象は気体に取り込まれた微細な鉄やマンガン等の鉱物が物凄い熱や圧力により表面に付着したものだと考えられます。 ティプリン産に見られるオレンジの水晶は、水晶が鉄を含んだ水分に浸された事により乾いてから鉄分が表面に付着したものです。 これとは若干異なるのかもしれません。 最近天然の石の表面に金属を蒸着させて虹がみえるアクアなんちゃらがありますが、それに近い現象が脈の中でも起こりうるのでしょうか。
ラルケイの水晶にはこのような皮膜によるゴールデンヒーラータイプが多いのは確かですが、かといって綺麗なものがたくさんあるか、と言われたらそういうわけではございません。 私が2011年9月に最初にやってきたラルケイ産を見た印象では、全体的に形状も整っており、美しいクラスター形状を持つものが多く全体的に「可」な採掘地だと思います。 しかし皮膜によるコーティング水晶は決して多くありません。 うっすらと皮膜は見られますが、虹が見えないもの等も多いです。 新しい産地ですので、継続的に産出があるのか、どの程度の規模なのかなど…不透明な部分が多々ありますので、産地コンプリートを目指すならば一旦抑えておいた方が良いでしょう。
こちらは大きな単体結晶(とはいえ小結晶が数本くっついておりますが)です。 まだ比較できるほど数はみておりませんが、ラルケイ産は全体的に小振りな水晶が群生を成す形が多いようですので、単体の大きな結晶は珍しいのかもしれません。 これもまた見事なイエローに素晴らしい透明度を持つものです。 更には虹もはっきりと見える面がいくつかあり、面が大きいだけに虹が浮かび上がった時の姿には癒しと共に驚きを感じます。 ちなみに虹が見える方法を色々と探っておりましたが、今のところ1)白色電球下2)自然光で直接太陽光が当たらない状態で、角度を付けるようにして光が面に反射した時に虹がぼわっと浮かぶようです。 黄色電球下や直射日光下では虹が弱いように思えます。 皆様も色々お試しになって虹が見えるコツを掴んだ方はお知らせ下さい。 こちらの水晶も裏面に黒点付着鉱物が見られます。 これもラルケイ産ゴールデンヒーラーの特徴ですが、裏面に多く付着しているのも特徴のひとつでしょう。
【 3つのマイナス要素 】
‐一部に鋭利な部分、欠けやすそうな部分がありますのでご注意ください。