天馬百花繚乱
サイズ:約5.5cm x 2.6cm x 奥行2.6cm
重さ:32.5g
特徴: アミアント(天馬・角閃石)、茶色い緑泥石、鉄分付着、ワーム状緑泥石
産地:ダディン地区ガネーシュヒマール山ラパ地域産
グラム辺り:357円
スパイキーのお勧め度:★★★★★
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビのヒマラヤ水晶の解説と用語解説もご覧ください。
※お勧め度★はグレード表記ではございません。 詳しくは左側ナビのお勧め★についてもご参照ください。
【 スパイキー解説 】
自信のお勧め★★★★★(★5)です! 私的お気に入りで、しばらく眠らせていたものですが、ここで放出しちゃいます。 実は現地でもこちらはストックものでして、とある業者の保管倉庫で長い事眠っていたものです。ということで、産地に関しても厳密な鉱山まではわかりません。 最近針金形状内包物の素晴らしいものが多く出るタンボール鉱のものではありません。 この良さ、わかる人にはすぐわかるでしょう。 内包物が花のように放射線状に開くものというのは基本的に価値があります。 例えばタイチン(太陽)ルチルなども同様です。 見事に放射線状に花咲いているのです、これぞ百花繚乱。 しかもこの透角閃石は当店で天馬と呼ぶことのある、繊細無色の角閃石なのです。 有機的であり、ファイバーのようでもある…千差万別の角閃石内包物の中で最も美しい内包状態のひとつといえるでしょう。 しかも見所はこの天馬だけではありません。 良く見ると珍しい茶色のクローライトが見られます。 これも緑泥石の一種です。 拡大鏡で確認すると、苔状であることがわかります。 さらに一つ、にょろにょろととぐろを巻いたような不思議なクローライトが見つかりますので、手にした人は探してみて下さい。 これはヨーロッパの研究ではworm-like chloriteと呼ばれるもので、直訳するならば「芋虫状緑泥」 …何だか気持ち悪いですが、本当にミミズのような形状をしております。 これぞキモ可愛いってやつですかね。 鉄が被っておりますので、全体的にイエローオレンジっぽく見えますが、これも天然ならではの良さのひとつでしょう。 手放すのが惜しいな、と思いつつも出しちゃいました。
【 3つのマイナス要素 】
‐水晶に付着した鉄分(オレンジ色)が気になる場合は、シュウ酸に浸せば落とせます。
‐裏面(水晶が設置していた部分)は剥離状ですが、裏ですので問題ないかと思います。
‐ポイントはごく小さな欠けあり(1mm以下の欠け)