元祖三色の針金
サイズ:約7.0cm x 2.5cm x 奥行2.5cm
重さ:52.5g
特徴:角閃石(ススキ色、透明、緑閃光石)、干渉、付着鉱物
産地:ダディン地区ガネーシュヒマール山ラパ地域マンゲル鉱産
グラム辺り:315円
スパイキーのお勧め度:★★★★★
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビのヒマラヤ水晶の解説と用語解説もご覧ください。
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【 スパイキー解説 】
ルチル!?いえ、ルチルじゃないです。 すべて角閃石の亜種なのです。 でも私も随分昔はルチルだと思っておりました。 こちらは2005年頃の産出ですので、隠し保管してから7年ほどが経ったという事になります。 思い出写真館で「力強き針金」と紹介されている水晶と同じ産地のものです。 この時の水晶はどれも相当ヤバかったですよね。 覚えている方いらっしゃいますか? 思えばこの頃から急にラパ地域(特に低地)が活発化したものです。 この鉱山は掘り過ぎた為に地崩れにあい、すでに閉山です。 ということである意味ではこれも「旧鉱山」なのでしょう。 まずはススキ色の角閃石。 茶色+黄色のような風合いです。 そしてご存知アクチノライト(緑閃石)も見られます。 黒に近い感じですが、やはり緑色です。 そしてcolorless actinoriteとでも呼ぶべき、色の無い緑閃石があるのです。 面白い事にカラーレスアクチノライトは色の無いアクチノライトから透明なアクチノライトに変性しているものが見られるのです。 これがこの鉱山のアクチノライトの特徴だと私は思っております。 例えは悪いですが、ちょうど黒い髪の毛が白髪になりつつあるような半々の毛ってありますよね? まさにあれみたいです。 3色が同時に混ざっているタイプ、面白さ・希少性共に100点満点を越えて120点だと思います。 この鉱山が閉じて以来、同じようなものは一度も目にしておりません。 もう一つ忘れてはならない点として、ポイント部分に激しい縦の干渉がある事です。 ダメージじゃないですよ。 こういうもの面白さですね。 このタイミングで出してしまった。 絶対自信アリの個人的なお勧め星★5つです。 ヒマラヤ水晶マニアの方、写真映りが悪いですが臆することなくポチッとして下さい。
【 3つのマイナス要素 】
‐表面の一部は不透明です。
‐面に付着している鉱物は剥れやすいかもしれませんのでご注意ください。<