平たいのにパイル!
サイズ: 約15cm x 2.2cm x 奥行1.2cm
重さ: 71.4g
特徴:毛状透角閃石(アミアントのサンピラー)、緑泥石、タビー形状、蝕像(?)、楔石付着
産地: ダディン地区ガネーシュヒマール山ラパ地域タンタブレ鉱産【S】
グラム辺り: 420円
スパイキーのお勧め度: ★★★★
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビのヒマラヤ水晶の解説と用語解説もご覧ください。
※お勧め度★はグレード表記ではございません。 詳しくは左側ナビのお勧め★についてもご参照ください。
【 スパイキー解説 】
こちらの水晶も見た時にびっくりしましたね。 アミアントパイルは平たい形状の水晶の中にも入るのです。 こんなの初めて見ました。 平たい水晶にボワッと薄く白いパイル状内包物。 一体何故こうなるんだ。 しかも平たくてとても長い。 この形状にアミアントパイル(サンピラーとも呼んでいます)が入るのだから面白い事この上ないですね。 アミアントパイルのもう一つの特徴は、パイルの周辺を緑泥が舞う事、そして舞う緑泥が毬藻(まりも)状であることも多いのです。 はっきりと○ではないのですが、丸っこい緑泥石がポコポコ浮くという特徴があるのですよね。 そして毬藻が浮く周辺のアミアントが少しモスグリーンに色づく事があるのです。 ご覧の通り、下部はミルキーグリーンの色合いですよね。 また裏面には蝕像のようなエッジが見られます。 これがまた微妙でして蝕像のようにも見えますし、成長の段階におけるスケルタルのようにも見えます。 正直わかりませんが、面に凹凸があることは確かです。 先端(ポイント)はありませんが、欠けによってポイントが失われたのではなく、最初からポイント生成していないようですね。 021番もそうですが、こういうヒマラヤ水晶こそコレクションの価値があるのです。 なお、こちらは新しい産出ではなく7年以上前に産出していたストックものになります。 タンタブレ鉱はそんなに以前から良質でユニークな水晶を産出しているのですね。 改めてタンタブレ鉱恐るべし。
【 3つのマイナス要素 】
‐裏面にエッジング(もしくはスケルタル)が見られますが、これはダメージではありません。
‐ポイントがありませんが、ダメージではなく最初からポイント生成していないものです。
‐チタナイトが付着しておりますが、剥離しやすいのでご注意ください。