これはセプターなのか?(こちらもアメ水晶)
サイズ: 約18cm x 5.0cm x 5.0cm
重さ: 291g
特徴: アメジスト水晶、クローライト(緑泥石)、キャンドル水晶、セプター(?)、褶曲水晶、酸化鉄分付着
産地: ダディン地区ガネーシュヒマール山側のゴルカ地区産
グラム辺り: 300円
スパイキーのお勧め度:★★★★
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビのヒマラヤ水晶の解説と用語解説もご覧ください。
※お勧め度★はグレード表記ではございません。 詳しくは左側ナビのお勧め★についてもご参照ください。
【 スパイキー解説 】
これは不思議。 これまた不思議。 よくよく見ると…え?一体どういう事? 解説するのが難しいですが、ポイント周辺の白濁している部分はアメジスト水晶です。 写真でもうっすらとライラック色なのがおわかり頂けるでしょう。 この部分だけテロッとガラス質の結晶であり、根元周辺はクローライトに覆われた不透明な水晶である事がご覧いただけますね。 要するにこれ、変形タイプのセプターだと思います。 つまりクローライトに覆われた水晶が生成している際に、激的な環境変化が起こり、次の水溶液が押し寄せてクローライト水晶に乗っかる形でアメジスト部分が生成したのだと思います。 どう見ても2段階に分かれているように見えますよね。 見れば見る程不思議です。 そして第2波で生成した部分はいくつものポイントが同軸でなく並ぶキャンドルタイプに成長しております。 つまり根元の水晶の一面に同時発生的に細かくいっぱい小さな水晶が析出したことになります。 ゆるやかなカーブを描いているのも面白いです。 このユニークさがヒマラヤですよね。 水晶の面白さ、ヒマラヤ水晶の面白さを改めて感じさせてくれる秀逸な水晶です。
【 3つのマイナス要素 】
‐アメジスト水晶は紫外線で退色する可能性が高いです。 コレクションの際は直射日光や電球下は絶対に避けて下さい(出来れば布か何かで覆っておくのが良いです)