神仏習合?ビシュヌ神の菩薩姿
サイズ: 17cm
重さ: 793グラム
特徴: 鋳型抜きからの彫刻による真鍮製仏像
仕入れた時期: 7年以上前
スパイキーのお勧め度: 秘蔵・マイコレはすべて★4以上にて記載しません。
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビのヒマラヤ水晶の解説と用語解説もご覧ください。
【 スパイキー解説 】
今更ながら皆様の仏像熱に感謝致します。 きっと現地のネワール式仏像を作る仏師達も喜んでくれるでしょう。 遠い日本の地であなた達が守り抜いてきた仏像達が認められているのですよ、と。 いつか伝えておきます。 そしてもう一つ伝えておきましょう。 どうか文化を失わないで、と。
んん、この仏像さんも思い入れ深い。 最近までお店に置いてあった仏像の中でも最も古いかな、と思います。 仕入れたのは初めてネワール式仏像の工房を訪れてから間もなくだったかと記憶しております。 こちらも驚かされた仏像のひとつですが写真館にも載っていますね。 現地で仏師の説明を受けて度肝を抜かれました。 この仏像はナラヤン神と言いますが、即ちビシュヌ神の菩薩バージョンなのです。 え、なになに、どういうこと? ヒンドゥ教の神様がなんで仏様なの? その疑問を持って当然ですね。 それこそヒンドゥ教の大地に根付く仏教文化の持ち主であるネワールならではです。
見て下さいよ、4本の腕にはビシュヌ神の持物である棍棒、ホラ貝、チャクラ(光の輪)、蓮の花、を持っているにも関わらず姿は仏教における菩薩そのものですよね。 そしてネワール族は誇らしげに言うのです。 「ビシュヌ(ナラヤン)は元々仏教のものだよ。 あとからヒンドゥが自分の宗教に取り入れたんだよ」 彼らに言わせるとヒンドゥの方が後で我々の文化が先だ、と。 もちろん他方ヒンドゥ教とは「ブッダ(釈迦牟尼)はビシュヌ神の7番目の化身だよ、などと言いますが。 ちなみにだからといってヒンドゥ教と仏教とはどこかとどこかの宗教のように戦争をするほど対立しているわけではございません。 基本的には共存共栄状態です。 分と像の面白さはその土地の文化や背景、歴史さえも取り込んでいる点にもあると思うのです。 だからこそ仏像は面白い。
で、こちらは仕入れてから長いですし仕入れた時期の値段設定のまま出しちゃいます。 真鍮製品ですから経年により変化していきますが、長いことお付き合いできる覚悟の方、是非とも持って行って下さい。
【 3つのマイナス要素 】
‐こちらは塗金されていない真鍮バージョンになります。 真鍮は経年により変化してゆきます。 段々黒ずんできたりしますが、柔らかい布などで時々拭いてあげて下さい(塗金仏像と違いある程度ゴシゴシして下さい) どんどん味わい深くアンティークのように育ってゆくでしょう。