センス抜群ラマ僧の六道輪廻(実は五道)
サイズ: 絵の部分59cm x 41cm、額縁(外枠)74cm x 56cm
特徴: ラマ僧による手描き六道輪廻仏画(タンカ)
仕入れた時期: 1年以上前
スパイキーのお勧め度: 秘蔵・マイコレはすべて★4以上にて記載しません。
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビのヒマラヤ水晶の解説と用語解説もご覧ください。
【 スパイキー解説 】
こんなものもあるんだ、と店舗にいらしたことのないお客さまは驚かれるでしょうね。 こういう格好良いものや変わっているものが好きなのですよ。 皆様もそうですよね。 この六道輪廻タンカはこちらで四代目になりますかね。 約8年で四代目ですから2年に一度くらい手に入るといったところです。 タンカ(仏画)も仏像同様に商業地区を回るとたくさん販売されております。 ですがこれまた仏像同様、「これは素晴らしい」と心惹かれるものはなかなか無いものなのです。 そんな中で出会ったのがこの六道輪廻タンカです。 数あるタンカの中でこれだけ違って見えたのです。 何が違うってどこかに趣を感じるのです。 基本的にチベット仏教は豪華絢爛指向なのでタンカも派手なことが多いのですが、このラマ僧のタンカはワビサビがあるのです。 色合いですよね。 ブラウンを基調とする色合いで決して派手ではないのに高貴で存在感があるのです。 もちろんダイナミックで迫力あるタッチなのに繊細なる細部と、技術とセンスも私には群を抜いて良く見えます。 ですがこのラマ僧さん、すでにおじいさんでして年々筆が遅くなってきております。 昨年の仕入れでこの六道輪廻タンカを二枚手に入れたのですが(すでに一枚は完売)、久々の仕入れでした。 しかも今回の六道輪廻、渾身の出来映えです。 おいおい、もしかしてそろそろ…と心配になってしまうほどに筆に魂がこもっているように思えます。 ちなみに商用タンカは職業タンカ師が流れ作業で作りますが、こちらはラマ僧がほぼすべての作業を自分自身で行います(もちろん弟子が手伝う部分もありますが)
で、こちら本文に戻りまして「六道輪廻」といいます。 輪廻の輪の上で怖いお顔をしているのはヤーマ神。 閻魔大王というとわかりやすいですよね? そうです、死後我々に審判を下すあの閻魔大王です。 ひぇ~、私だけは天国にして。 で、このお方が「オマエは地獄道だ」「オマエは畜生となれ」「オマエは人間をやりなおせ」と生前の行い(業・カルマ)に基づいて永遠に終わらぬ6つの輪廻の道を指示するのです。 6つとは厳密に天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道です。 いやぁ、何処に墜ちてもろくなことね~。 それら6つの道がおどろおどろしいほどに生き生きと描かれております。 ん?待てよ。 1つ道がない。 そうです、良く気がついてくれました。 こちら実は修羅道が描かれていない五道輪廻なのです。 修羅道が加わったのは比較的近年とされており、このタンカはそれ以前のものを元に描かれているのですね。 あ、ここでもう一つ面白話を。 天国に行くのが本来の目的ではないのですよ。 みなさん天国を目指さないで下さい。 その理由は、、、書くと長いので自分で調べて下さい(写真館に載ってますけどね) 私は天道を目指したいですけどね、面白そうですもの。
こちらのタンカは額縁もセットになります。 額縁代約7,000円はサービスとさせて頂きます。 いや、額だけ残っても仕方がないですし、皆様も飾るときに額縁が必要ですよね(現地で宗教物として使う場合は専用の布に貼り付けますが、皆様はコレクションする場合は美術品だと思って下さい) しかし私も額ごと出荷したことがなく(通常は額なしの状態で筒状に丸めて筒に入れておりましたが)、梱包等はクロネコさんに聞きながら少々お時間を頂くことになるかもしれません。
【 3つのマイナス要素 】
‐出荷までに少々お時間を頂くかもしれません。