始まりは四臂の文殊菩薩
サイズ: 17cm
重さ: 863グラム
特徴: 鋳型抜きからの彫刻による真鍮製仏像(塗金後アンティーク加工)
仕入れた時期: 3年以上前
スパイキーのお勧め度: 秘蔵・マイコレはすべて★4以上にて記載しません。
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビのヒマラヤ水晶の解説と用語解説もご覧ください。
【 スパイキー解説 】
思い出深い四臂の文殊菩薩の文殊菩薩様。 すべての始まりはこの四臂の文殊菩薩なのです。 始めてこの工房を訪れて真っ先に目が留まったのがこの四臂の文殊菩薩だからです。 どう見ても姿形は文殊菩薩、しかし私の知る限り文殊菩薩に四本の腕はない。 で、訊ねたわけですよ、「文殊菩薩に見えるのだが何故腕が四本あるんだい?」 本当に今でも良く覚えております。 それがここの仏師との出会いでした。 この四臂の文殊菩薩があまりに格好良くて惚れ込んでしまいました。 で、こちらの四臂の文殊菩薩はこの工房の大定番のひとつでして、制作される仏像の数が激減してからも時々作られております。 こちら自体も四代目か五代目でしょうか。 定番こそが押さえるべきものなのですよね。 余談ですがネワール式仏像を始めた10年以上前は同様のもので6万を切る価格で販売できていた記憶がございます。 高くなりましたね。
さすがは文殊菩薩様、叡智の剣と経典は欠かしませんよね。 そして四臂の文殊菩薩様はそれに加えて弓と矢を持ちます。 私は仏師に何故弓と矢を持つのかを聞いたことがございます。 すると少し間を置いて「マンジュシュリは曲がったことが嫌いなんだ。 いつもまっすぐ。 矢はまっすぐ飛ぶだろう?」とのこと。 え、まじっすか?それ今考えたんじゃないですか? 適当に言ったんじゃないっすか、今? まぁまぁ、良いでしょう(笑)
特にこの文殊様はアンティーク加工が効いていて私個人的な好みでもございます。 アンティーク加工も毎度風合いが違いますからね。 これだけ本当にアンティークに見える感じもなかなか無いです。 すごく格好良いと思いません? こういうものにワビサビを感じる感性も日本人とネワール族は似ているようにも思えます。 すべての始まりこそがこの四臂の文殊菩薩、だからこそ仏像最後の追加はこの文殊様でいこうではありませんか。
【 3つのマイナス要素 】
‐塗金されておりますのでゴシゴシ擦らずに、メンテナンスの際は優しく埃を拭き取る程度にして下さい。