ヒマラヤンナチュラルオーラ
サイズ: バチカン下より3.6cm
重さ: 11.3g
特徴: 蝕像(エッチング)、トライゴーニック、酸化鉄付着&浸透
産地: ダディン地区ガネーシュヒマール山ラパ地域鉱産
銀タイプ: カーロジャリ(透かし彫り)
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビのヒマラヤ水晶の解説と用語解説もご覧ください。
【 スパイキー解説 】
私のスーパーお気に入り。 地味に凄い。 いや見れば見るほど凄い。 ぱっと見た目は普通の透明の水晶? ところがどっこい。 よくみるとすべての線にエッチングが掛かっていますよね。 つまり蝕像ってやつです。 酸性成分によって融かされているのです。 まずは「角」のある部分から融けるわけですから線がガビガビになるのです。 これで錐面に見事な逆三角形があればトライゴーニックと呼ばれますがこちらは残念ながら錐面に明確な逆三角形が見られるわけではありません。 しかし線のみでなく下部の柱面の凸凹感も凄いですよね。 で、これで終らないのがこの水晶。 よく見るとなにやら赤オレンジの内包物。 なんだこりゃ。 これは恐らく酸化鉄成分がクラックから浸透したものです。周辺に黄色茶色の酸化鉄分も見られますよね。 ごく稀にこのように鮮やかな色で内部に浸透することがあります。 そうそう、ブラジルでもいわゆるプラチナクォーツの鉱山でナチュラルオーラと呼ばれる鮮やかな酸化鉄浸透の水晶が出回りましたよね。 ようするにそれのヒマラヤ版ってことです。 ごく一部に鮮やかな赤が見られるのみですが、こんなに鮮やかなのは始めて見ました。 古い仕入れなのでラパ以外に厳密な鉱山はわかりません。 これはもう面白い逸品にて即決した方が良いでしょう。
【 3つのマイナス要素 】
‐目立つマイナス点は特にありません。