蒼が遊ぶ月夜
サイズ: バチカン下(クラウン上部)より 2.0cm
重さ: 1.6g(ロイヤルブルームーンストーン0.3g)
形状: 天然ラブラドライトカボションカット加工、ラブラドレッセンス
産地: 南インド
銀タイプ: クラウントップ
スパイキーのお勧め度: ★★★
ロイヤルブルームーンストーン質: ☆☆☆☆
※わからない言葉等がございましたら、左側ナビよりレア石の解説もご覧ください。
※お勧め度★はグレード表記ではございません。 詳しくは左側ナビのお勧め★についてもご参照ください。
【 スパイキー解説 】
こちらは宝石質ロイヤルブルームーンストーン。 初めに注意書きですが、通称レインボームーンストーン・ブルームーンストーンと呼ばれる石は「ムーンストーン(月長石)」ではございません。 「ムーンストーン」とは長石の中でも特有の光学効果を見せるものを指す宝石名であり、こちらの「レインボームーンストーン又はロイヤルブルームーンストーン」は鉱物学上ではラブラドライト(曹灰長石)に属するものです。 コマーシャル目的としてロイヤルやらレインボーと言った冠を与えられたものですが、実際は「透明または半透明なラブラドライトであり、ラブラドレッセンス(虹色の光学効果)により虹色や青色が見られるラブラドライト」といったところでしょう。 ロイヤルブルームーンストーンやレインボームーンストーンという名前は誤った名前なのですが、この名前はすでに随分と広まってしまっている為、スパイキーパサルでも商業目的としてこの名前を使わせて頂いております。 レインボーが見えれば、レインボームーンストーン、ブルーが見えればロイヤルブルームーンストーンという理解で良いかと思います。 ※ややこしいですがブルームーンストーンと呼ばれる石はまた違うものになります。 何故この石がムーンストーンと呼ばれてしまったかには諸説ありますが、名前栄えしない(有名で無い)ラブラドライトよりも、名前栄えする(有名である)ムーンストーンの方が響きが良いから…というのが最もらしいと思います。 この意味不明な名前に興味をもたれた方は鉱物・宝石学の文献を漁ってみて下さい。 余談ですが今や「ロイヤルブルーレインボームーンストーン」と呼ばれる事もあるのだとか。 それは一体何色なんだい?
で、こちらは何と呼びましょうか。 青いラブラドレッセンスが見られるので、ロイヤルブルームーンストーンで良いと思います。 光の反射角度を変えて光を遊ばせてみると端のほうは黄色・オレンジ色も見られますから、ロイヤルブルーレインボームーンストーンにしましょうか。 …冗談はさておき、ご覧の通りかなり綺麗です。 オペックな半透明のボディに光をあてるとかなり大きなロイヤルブルーがぼわっと現れ、そして石の中で遊びます。 非常に神秘的で高貴な青色であり、この色を見ると「ロイヤル」と名付けられたのもわかるような気がします。 単純に透明度が高くなるほど希少になり、真っ透明なものはカラットで取引されるほど高額になります。 こちらのヒマラヤ圏外の18Kペンダントにいくつか最高質が出ておりますのでご覧になってみて下さい。 しかし、透明なものよりもやや半透明なミルキー色のもののほうがラブラドレッセンスが強く現れる上に、光が散るのでブルーの範囲も大きいように思うのです。 実際このくらいのもののほうが良く売れております。 写真も綺麗に撮れておりますね。 是非とも神秘的でロイヤルなブルーをお楽しみください。
【 3つのマイナス要素 】
‐マイナス点ではありませんが、「ムーンストーン」とは非常に誤って広まってしまった天然石名です。 誤った名前を商業目的で使用しておりますがご了承ください。