これが群青紫
サイズ: バチカン下より1.9cm
重さ: 7.0g
形状: 天然サファイア表面のみ研磨加工
産地:タプレジュン地区クプタール(サファイアヒル)鉱産
銀細工:カーロジャリ
スパイキーのお勧め度:★★★★
※ルビーサファイアに関する記述は左側ナビよりその他ヒマラヤ産天然石の解説にございます。
※お勧め度★はグレード表記ではございません。 詳しくは左側ナビのお勧め★についてもご参照ください。
【 スパイキー解説 】
こちらはタプレジュン地区のクプタールという地域からやってくるサファイアです。 サファイアが多く採れる石灰岩地域は通称「サファイアの丘」と呼ばれており、現在も細々と採掘があるようですが宝石質なものはありません。 ガネーシュヒマールのコランダムとは全く別の地域です。
今ではほとんど産出の無いサファイアヒルのヒマラヤ産サファイア、では何故スパイキーは今更手に入れることができたのでしょうか? 実は古いストックを持っていた村人を発見して買い占めたのです。 それらを2011年に私自身がカット工房へ持ち込み、表面研磨したりカボションカットを作ったものになります。 サファイアは非常に固い為、最後の研磨にはダイヤモンド研磨をおこなう場合もあり、カボション等の丸みを帯びた加工品は高額になります。
わっほーい!この色、この色が良いんですよ。 私が今までクプタールのサファイアをみてきた限りこの色がレアタイプです。 何色と表現しましょうか。 群青紫(ぐんじょうむらさき)です。 今浮かびましたが、なかなかこの色の表現は適しております。 青紫なのではなく、もっとディープなブルーに紫色が混ざった感じです。 インディゴ・パープルというのも良いですね。 何かしらの成分を強く含有する事により濃い色になるのでしょう。 以前に仕入れ中のブログか何かで説明したと思いますが、サファイアの原石は表面が白い粉がかかったかのようで、削る前は中の色がイマイチ良くわかりません。 削ってみると思わぬ美しい色が出てくることもあれば、そうでもない事もあるのです。 こちらは飛び出してきて驚いちゃうタイプの色です。 全体の5%にも満たないでしょうね。 この色、兎に角お勧めです。
【 3つのマイナス要素 】
‐裏面に小さな凹部分があり、そこに緑色の研磨剤が入り込んでいます。 裏面ですし言うほど目立つわけではありまあせん。