ヒマラヤ水晶ペンダントの制作工程
スパイキーパサルのヒマラヤ水晶ペンダントができるまで
すべてが技術の高い職人の手作りというこだわり。
ヒマラヤ水晶の原石ペンダント作りは容易ではありません。 ネパールという異国の地で思い通りの仕事をすることは容易ではありません。 これはスパイキーパサルの10年以上に及ぶペンダント作りの集大成です。 真っ先にヒマラヤ水晶をペンダントにしたという自負のある当店の経験が詰まっております。 是非とも当店のペンダントの違いを確かめて下さい。
このコーナーではそんなこだわりヒマラヤ水晶ペンダントの制作工程の一部をご紹介いたします。 2010年に大復活を遂げたアンティークデザインによる銀加工の制作工程をご覧ください。 良いペンダントを仕上げるためのちょっとした秘密がたくさんございますので、一部は非公開ですが、ご贔屓下さる皆様方には知って頂きたいと思い、工程のほとんどを公開する事に致しました。
※ご一緒に銀細工の解説もご覧下さい。 他のデザインもすべて職人の手工芸です。
ヒマラヤ水晶原石ペンダントができるまで(アンティークデザイン編)
【銀を溶かして板状にする】
制作するペンダントのおおよその数によって地銀を工房長が銀卸から仕入れます。最近は銀価格の高騰もあり、混ぜ物銀や純度の薄い銀が多く出回っておりますので注意が必要です。購入した銀を超高温で溶かします。 どんどん空気を入れて熱するので非常に熱くなります。溶解した銀を型に入れて冷やすと、長細い板状になります。 |
【銀板をペンダント用に平たくする】
今度はその板状の銀を何度も圧力機に通し、ペンダントのキャップになるべく薄く滑めされてゆきます。ここまでが下準備、いよいよペンダント作りに取りかかります。尚、原石のキャップに被さる部分はグラインディング機で平らにしております。 |
【原石にあわせて横面を作る】
充分に平たくなった銀をヒマラヤ水晶原石の形に合わせて曲げてゆきます。天然のものですので、面の大きさもバラバラ…しかし面にぴったり合うように作らなければ上手く仕上がりません。何度も曲げながら微調整を繰り返します。ここで重要なのは水晶の「顔」が正面を向くようにデザインする事です。 |
【キャップの上部をロウ付けする】
水晶面とぴったり合ったら枠組みは完成。次にキャップの上部を接合すべくロウ付けします。余った部分は切り取ってデザイン部分に利用します。 |
【模様(デザイン)付け】
そして模様付けを行います。 ワイヤーを四角くしたり曲げたり丸めたりして、デザインを創り出します。特にアンティークデザインの場合は、次の工程でパウダーを塗し付けるので厚めにワイヤーを作らなければなりません。配置良く、バランスよくデザイン付けを行いますが、ここが細工師のセンスの問われるところです。その後、チェーンを通すバチカン部分をロウ付けします。 |
【シルバーパウダーを塗す】
ワイヤーで模様を溶接した後は、アンティークデザインの特徴的な部分の演出です。予めシルバーを鉄やすりで削って細かなシルバーパウダーを作っておきます。そのパウダーをフラックス(接着液)のついている各面に塗し付けます。 |
【表面を滑らかにする】
パウダーを全体的に塗し終わったら、やすりで表面を綺麗になめしてゆきます。細かな鉄やすりでなめし終わったのがこれ、完成まではあと一息です。 |
【いぶし銀加工を施す】
次にいぶし銀加工を行います。硫黄を薄めた薬剤を湿布することにより、酸化を促して黒くします。これがアンティークデザインの骨董的雰囲気を出すのですが、当店の多くのペンダントデザインにはいぶし銀加工が施されております。このいぶし銀加工が格好良いです。 |
【研磨する】
硫黄薬剤を湿布して黒くなった銀キャップの表面を研磨します。表面を研磨することにより、凸部分はシルバーに磨かれ、凹部分の酸化黒色は残ります。 |
【キャップの完成】
そして出来上がったのがこれ。アンティークデザインはパウダー部分も含めるとかなりの厚みがあります。銀も多く使用するので、原石銀キャップの中では最もコストの掛かるデザインなのです。 |
【水晶原石と接着する】
これを原石にセッティングして完成です! ちなみにキャップの最上部にまで原石が到達しているわけではありません。 石を大きく見せる為、大体キャップの半ば程度までです。 その空洞部分はどうなっているのかと言うと、石の大きさ・形によってそのまま空洞であったり、エヌセルと呼ばれる粘土状の接着剤で埋めていたり、大きなものになると真鍮台座等で囲って固定させております。 もちろんこのエヌセルや真鍮台で重くなった部分は計上されておりません。このようにして銀を重く見せかけて水増し請求するところがございますので注意が必要です。 |
【皆様の下へ旅立つのを待ちます】
この工程すべてを私自身が監督し、細工師と共に時間をかけてヒマラヤ水晶ペンダントが仕上がります。 その後は梱包され、輸出手続きを済ませ、遥々海を越えて日本へ到着します。 そして皆様の胸で輝く日を待っているのです。 ペンダント制作の裏側を知り、より愛着が湧いて頂けたようならば幸いです。 ヒマラヤ水晶のペンダントならばスパイキーパサル!といって頂けるその日まで…ペンダント作りは続きます。 |